n8n料金プラン比較|セルフホスト無料・クラウド版との違い

AI自動化ツール解説 アイキャッチ n8n

n8nの料金体系は「クラウド版」と「セルフホスト版」の2種類。セルフホスト版はライセンス料無料で実行回数も無制限。クラウド版はインフラ管理不要で手軽に始められる。この記事では全プランの料金比較・プランの選び方・セルフホストのコスト試算まで解説する。

n8n料金プラン一覧(2026年6月時点)

プラン月額(年払い)月額(月払い)実行回数/月同時実行数おすすめ
Free€0€050回お試し
Starter€20/月(約3,300円)€24/月(約3,960円)2,500回5個人・小規模
Pro€50/月(約8,250円)€60/月(約9,900円)10,000回20チーム利用
Business€667/月€800/月40,000回SSO・セルフホスト企業
Enterprise要問合せ要問合せカスタム200+大企業・SLA必須
セルフホスト(Community)無料無制限無制限技術力あるチーム

※料金はn8n公式料金ページで最新情報を確認してください。上記は2026年6月時点の情報です。日本円換算は1€≒165円で概算。

各プランの詳細比較

機能FreeStarterProBusiness
実行回数50回/月2,500回/月10,000回/月40,000回/月
ユーザー数1無制限無制限無制限
プロジェクト数1136
AIクレジット50150
実行ログ(Insights)7日間30日間
ワークフロー履歴ありあり
SSO/SAML/LDAPあり
Git連携あり
サポートフォーラムフォーラムフォーラム優先サポート

Starterで十分なケース: 個人で数個のワークフローを月2,500回以内で運用する場合。Proが必要なケース: チームで複数プロジェクトを管理し、実行ログを確認しながら改善したい場合。Businessが必要なケース: SSO必須の企業、セルフホストで公式サポートが欲しい場合。

プランの選び方|判断フロー

  • 「まず触ってみたい」Free(月50回まで無料。カード不要)
  • 「Docker使える。コストを抑えたい」セルフホスト(無料)
  • 「Docker分からないが本格利用したい」Starter(€20/月)
  • 「月2,500回以上実行する」Pro(€50/月)
  • 「SSOや監査ログが必要」Business(€667/月)
  • 「SLA・専任サポートが必須」Enterprise(要問合せ)

迷ったらまずFreeプランで使い勝手を確認し、本格利用を決めたらセルフホストかStarterに移行するのがおすすめ。

実行回数のカウント方法

n8nの料金は「ワークフローの実行回数」で決まる。カウントのルール:

  • ワークフローが最初から最後まで1回動く = 1実行
  • ワークフロー内のノード数が多くても(10個でも50個でも)= 1実行
  • Iterationノードで100件ループしても = 1実行
  • テスト実行(手動Run)も = 1実行としてカウント

つまりノード数やステップ数は関係なく、ワークフロー全体が1回動くごとに1カウント。Zapierの「タスク」単位課金(ノード実行ごとにカウント)と比べて、n8nの方がコスト予測しやすい。

セルフホスト(Docker)で無料利用する方法

n8nのCommunity Edition(セルフホスト版)はライセンス料無料。Dockerがあれば全機能が使える。

# Dockerでn8nを起動(データ永続化あり)
docker run -d --name n8n 
  -p 5678:5678 
  -v n8n_data:/home/node/.n8n 
  n8nio/n8n

# ブラウザでアクセス → http://localhost:5678

-v n8n_data:/home/node/.n8nでワークフローのデータを永続化する。このオプションがないとコンテナ停止時にデータが消える。セットアップの詳細はn8n公式のDockerインストールガイドを参照。

セルフホストの月額コスト試算

費用項目月額目安備考
n8n本体€0Community Editionは無料
VPS(仮想専用サーバー)800〜2,000円/月メモリ2GB以上推奨。Xserver VPS / ConoHa VPS等
ドメイン(任意)100円/月程度外部からアクセスする場合に必要
SSL証明書無料Let’s Encryptで無料取得可能
合計800〜2,100円/月Starter(€20≒3,300円/月)の約1/3

セルフホストのメリット・デメリット

メリットデメリット
全機能無料・実行回数無制限Dockerの知識が必要
データが自社サーバーに留まるアップデートを手動で実行する必要がある
カスタマイズの自由度が高いバックアップ・障害対応は自己責任
月額コストが大幅に安いSSL証明書の設定・更新を自分で管理

技術力があるならセルフホストがコスパ最強。ただしDocker未経験者は学習コスト(数時間〜1日)を考慮して、まずクラウド版のFreeプランで使い方を覚えてから移行するのが無難。

n8n vs Zapier vs Make vs Dify|料金比較

ツール最安プラン実行回数制限セルフホスト得意分野
n8nFree €0 / Starter €20Free: 50回 / セルフホスト: なしサービス連携・AI Agent
ZapierFree / Starter $19.99Free: 100タスクサービス連携(7,000+対応)
MakeFree / Core $9Free: 1,000回サービス連携
DifySandbox無料 / Pro $59Sandbox: 200回/月AIアプリ構築・RAG

サービス連携ツールとして見ると、n8nセルフホストが圧倒的にコスパが良い(実行回数無制限・無料)。ただしZapierは対応サービス数7,000超で圧倒的に多く、Makeは低価格帯で手軽。Difyは用途が異なり、AIアプリ構築に特化している。→「Dify料金ガイド

クラウド版 vs セルフホスト版の機能差

機能クラウド版セルフホスト版(Community)
ワークフロー作成・実行
500+ ノード対応
AI Agent機能
自動アップデート◎(自動)△(手動でdocker pull)
自動バックアップ◎(自動)△(自分でcron設定)
SSL証明書◎(自動)△(Let’s Encrypt等で手動設定)
SSO / SAMLBusiness以上Enterprise版で利用可能
公式サポートプランにより異なるフォーラムのみ

基本的なワークフロー機能に差はない。クラウド版の利点はインフラ管理(アップデート・バックアップ・SSL)が自動化されていること。セルフホストはこれらを自分で管理する手間と引き換えに、コストと実行回数の制限から解放される。

よくある質問

Q: 無料トライアルはある?

Freeプラン(月50回実行)がクレジットカード不要で使える。Starter/Proもクレジットカード不要でトライアル可能。Businessプランのみ14日間トライアル(カード必要)。

Q: 年払いだとどれくらい安くなる?

Starterは月払い€24→年払い€20(約17%OFF)。Proは月払い€60→年払い€50(約17%OFF)。年間の利用が確定しているなら年払いがお得。最新の割引率はn8n公式料金ページで確認。

Q: 途中でプラン変更できる?

クラウド版はStarterからProへのアップグレードが可能。セルフホストからクラウド版への移行も、ワークフローのエクスポート→インポートで対応できる。

Q: 実行回数が上限を超えたらどうなる?

クラウド版で月間実行回数の上限に達すると、翌月までワークフローの実行が停止する。追加実行の購入オプションもある。重要なワークフローが止まるリスクを避けるなら、余裕を持ったプラン選択かセルフホスト版の検討を。

Q: セルフホストのサーバースペックはどれくらい必要?

最低でもメモリ2GB以上のVPSを推奨。ワークフロー数や実行頻度が増えたら4GBにスケールアップ。CPU 1コアでも基本的な自動化は動作する。

まとめ

n8nはセルフホストなら全機能無料・実行回数無制限。クラウド版は無料のFreeプラン(月50回)から始められ、Starterは€20/月(年払い)。料金はワークフロー実行回数で決まり、ノード数やステップ数は関係ない点がZapierより分かりやすい。n8nの基礎は「n8nとは?使い方ガイド」、Difyの料金は「Dify料金ガイド」、Difyワークフローは「ワークフローの作り方」、Claude Codeの使い方は「Claude Code使い方ガイド」で解説。