ClineとClaude Code、どっちを選ぶ?——両方ともAIコーディングエージェントだが、課金モデル・モデル自由度・動作環境がまったく違う。この記事では開発者が実際に選ぶための判断基準を解説する。
Cline vs Claude Code|基本比較表
| 比較項目 | Cline | Claude Code |
|---|---|---|
| 提供元 | コミュニティ(OSS) | Anthropic(公式) |
| 動作環境 | VSCode拡張機能 | ターミナル(CLI) |
| 課金モデル | API従量課金(自分のAPIキーを使用) | 月額固定($20/月〜) |
| 使えるAIモデル | 全社対応(Claude/GPT/Gemini/DeepSeek/ローカルモデル) | Claude専用(Anthropicモデルのみ) |
| ツール本体の料金 | 無料(OSS) | Max Subscriptionに含まれる |
| 自律的なファイル操作 | ◎(承認制:各操作を承認/拒否できる) | ◎(自律実行:設定次第で全自動) |
| Git操作 | ○(基本的な操作) | ◎(コミット・PR作成まで) |
| MCP対応 | ◎(MCPクライアントとして強力) | ◎(MCPサーバー/クライアント両対応) |
| コード品質 | モデル依存 | ◎(Opus 4に最適化) |
最大の違い: 課金モデル
Clineはツール自体は無料で、自分のAPIキーを登録して使う。OpenAI/Anthropic/Google等のAPI料金を直接支払う従量課金モデル。一方Claude Codeは月額固定($20/月のMax 5x〜)で使い放題(使用量制限あり)。
| 利用頻度 | Cline(API従量課金) | Claude Code(月額固定$20) | お得な方 |
|---|---|---|---|
| 週1〜2回(ライトユーザー) | $3〜10/月 | $20/月 | Cline |
| 毎日1〜2時間 | $15〜30/月 | $20/月 | ほぼ同等 |
| 毎日3時間以上(ヘビーユーザー) | $40〜100+/月 | $20/月(制限内) | Claude Code |
結論: 使用頻度が低いならCline、毎日使うならClaude Codeの方がコスパが良い。
2番目の違い: モデル自由度
ClineはあらゆるAIモデルに対応している:
- Anthropic(Claude Opus/Sonnet/Haiku)
- OpenAI(GPT-4o/o3)
- Google(Gemini 2.5 Pro)
- DeepSeek
- ローカルモデル(Ollama/LM Studio経由)
Claude CodeはAnthropicモデル専用。Claude Opus 4やSonnet 4に最適化されており、他社モデルは使えない。ただしOpus 4はSWE-bench最高スコアを持つため、コーディング品質では優位。
Clineの特徴: Plan/Actモードと承認制
Clineには「Plan」モードと「Act」モードがある:
- Plan: AIが計画を立てるだけで実行しない。内容を確認してからActに切り替える
- Act: AIが実際にファイルを編集・コマンド実行する
また、各操作(ファイル編集・ターミナルコマンド実行)ごとに承認/拒否を選べるため、AIの動作を細かくコントロールできる。Claude Codeは設定次第で全自動実行が可能だが、Clineは「確認しながら進める」スタイル。
どっちを選ぶ?|判断チャート
- VSCode内で完結したい → Cline
- ターミナル操作が好き → Claude Code
- Claude以外のモデルも使いたい → Cline
- 毎日ガッツリ使う → Claude Code(月額固定の方が安い)
- たまに使う程度 → Cline(使った分だけ課金)
- 大規模リファクタリングが多い → Claude Code(自律性が高い)
- AIの動作を細かくコントロールしたい → Cline(承認制)
併用は可能?
可能。ClineはVSCode拡張、Claude CodeはCLIなので競合しない。日常的な小さな修正はCline(VSCode内で完結)、大規模なリファクタリングやGit操作はClaude Code(ターミナル)という使い分けが効率的。
併用時のコスト: Clineは使った分だけ($5〜15/月目安)+ Claude Code $20/月 = 月$25〜35程度。
よくある質問
Q: ClineでClaude APIを使えばClaude Codeと同じ?
同じではない。Cline上でClaude Sonnet/Opusを使うことはできるが、Claude CodeはAnthropicが専用に最適化したエージェントフレームワーク上で動作しており、同じモデルでもClaude Codeの方がコーディング品質が高い傾向がある。
Q: Roo Code(Clineのフォーク)との違いは?
Roo CodeはClineからフォークされたプロジェクト。基本的な機能は同じだが、独自のカスタムモード機能等が追加されている。どちらもOSSで無料。好みで選んでよい。
Q: ClineのAPI料金はどれくらい?
使用するモデルと利用量による。Claude Sonnet 4で1日1〜2時間使う場合、月$10〜25程度が目安。GPT-4o-miniなどの安価なモデルを使えばさらに安くなる。Clineの設定画面でセッションごとの消費額が確認できる。
Q: セキュリティ面の違いは?
Clineは自分のAPIキーで直接API呼び出しを行うため、コードがAPIプロバイダーに送信される。Claude Codeも同様にAnthropicにコードを送信するが、トレーニングには使用しないと明言されている。ローカルモデル(Ollama等)を使えばコードを外部に出さずに済むのはClineの利点。
公式リンク
まとめ
Clineはモデル自由度◎・従量課金で少量利用に最適。Claude Codeは月額固定でヘビーユーザー向き・自律性◎。Claude Codeの詳細は「使い方ガイド」、料金は「料金ガイド」、Copilotとの比較は「3大ツール比較」、Cursor連携は「Cursor連携ガイド」で解説。


